しののめ信用金庫とコイニー、フィンテック地域創生パートナーとして提携
〜群馬県内のインバウンド対策を目的に決済環境の整備を促進〜
しののめ信用金庫(本店:群馬県富岡市、理事長:横山 慶一)とコイニー株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:佐俣 奈緒子、以下コイニー)は、富岡市・高崎市・前橋市などの群馬県の主要地域と本庄市など埼玉県北部を中心とした営業エリア内の地元事業者に対し、スマートフォンやタブレット端末を使った決済サービス「Coiney(コイニー)」の導入支援をおこなうビジネスマッチング契約を締結し業務提携を開始したことをお知らせいたします。
しののめ信用金庫は、「愛本位主義」という基本理念と4つの経営理念および、「お客さま」「地域」「職員」「金庫」の領域に分けた21世紀ビジョンと呼ばれる指針に基づき、地域に根付いた金融機関として地域経済の活性化のために様々な金融サービスを提供し地域社会の発展に貢献しています。
一方コイニーは、「お金の流れをまるくする」をビジョンにクレジットカードや交通系電子マネー、QRコード決済などに対応した事業者向けのキャッシュレス決済サービスを提供しています。2013年のサービス開始以来、幅広くサービス提供することを重視してきましたが、その結果、現在では、月間数千にのぼるお店の方々に登録いただけるようになりました。
近年では訪日外国人観光客が増え、2020年に東京オリンピック・パラリンピックを控える中、決済インフラの整備が大きな課題の一つとなっております。観光先進国への新たな国づくりに向けて政府が策定した「明日の日本を支える観光ビジョン」の中でも主要観光地や宿泊施設でのクレジットカード対応100%を目標としており(※1)、また、2018年4月に経済産業省により策定された「キャッシュレス・ビジョン」において、現在約20%のキャッシュレス比率を将来的に世界最高水準の80%を目指すことが決定されました(※2)。
群馬県は2016年に群馬県観光振興計画「はばたけ群馬観光プラン 2016-2019」を策定し(※3)、戦略的な情報発信により県内の世界遺産や温泉など魅力的な観光資源を生かした周遊観光の促進に取り組んでいます。2017年に群馬県を訪れた訪日外国人は、延べ28万5,570人(対前年比33.2%増)となっており、過去最高を更新しました(※4)。訪日外国人観光客が増加している一方で、クレジットカードなどキャッシュレス決済に対応できている事業者は未だ少なく、「現金」の利用率が9割を超えており(※5)、決済環境を整えることで訪日外国人観光客の利便性向上と県内の観光マーケットの更なる拡大が期待されます。
このたびの提携により、しののめ信用金庫の53支店を通じて富岡市・高崎市・前橋市など群馬県の主要地域と本庄市など埼玉県北部地域を中心とした営業エリアにて「Coiney」を使ったインバウンド受け入れ体制の支援をおこなってまいります。具体的には各営業店を通じて地域内の飲食店や小売店、また観光施設や医療機関など支払いがおこなわれる全ての店舗および施設に対し、Coineyを使った決済環境を提供し、キャッシュレス社会を推進していきます。県内で近年増加している外国人観光客が地域の商店や観光施設での飲食や買い物に困らない環境を整え、地域事業者の機会損失を防ぎ、地域創生を実現していきます。
※1 「明日の日本を支える観光ビジョン」を策定しました!
※2 経済産業省「キャッシュレス・ビジョン」「クレジットカードデータ利用に係るAPIガイドライン」を策定しました
※3 群馬県「群馬県観光振興計画 はばたけ群馬観光プラン 2016-2019」
※4 産経新聞「群馬の外国人宿泊者 昨年は過去最多の28万人」
※5 観光庁「訪日外国人の消費動向 平成28年 10-12月期 報告書」